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大学教員に必要な資格
看護の分野に限らず、大学で教えるためにはたいていの場合、大学院を卒業して修士号か博士号の学位が必要です。なぜなら大学教員の仕事は、教育・研究・社会貢献の3本柱と決まっていて、大学生を教えるだけではなく、大学院生に研究方法も教えるし、教員は自分の専門分野の研究もしないといけないからです。そのために大学院で研究を学んでから大学教員になる人が多いし、大学院に行きながら大学の仕事をしている人もたくさんいます。まずは大学院の受験が第一歩です。
大学院で学位をとるまでのSTEP
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大学を卒業する
- 大学院受験資格は4年生大学を卒業していること
- 大学によっては、4年制大学を出ていなくても大学院受験資格がもらえます
例えば臨床看護師歴5年以上なら大学院の看護分野を受験できたりなど、その学校によって違います。
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大学で助手として働く
- 修士号がなくても非常勤講師や助手など大学で働ける職位があります
- 大学によって違いますが、非常勤講師や助手は基本的に自分で授業を担当することはなく助手です
- 私は専門学校卒業だったので、助手から始めました
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大学院で修士号を取る
- 修士課程・博士前期課程などと呼ばれることが多いです
- 多くは2年間で修了します
- 学校によって、働きながら学んでOK、働きながら学ぶのはNG、などいろいろです
- 職場で大学の助手をしながら、修士号を取るために自分の大学院に通う人もいます
- 職場で大学の非常勤助手や実習助手などをしながら、修士号を取るために自分の大学院に通う人もいます
- 私のお勧めは一旦仕事を辞めて大学院に専念です。理由は別記事で!
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大学で助教/講師として働く
- 修士号がなくても大卒なら助教で雇用してくれるところもあります
その場合、職場の大学で働きながら、修士号を取るために自分の大学院に通うことが多いです - 修士号が取れたら、大学教員として助教や講師などの職位で働くことが多いです
- 助教の場合は自分で授業を担当します
- 大学教員として昇進していくのであれば博士号がいるな~!ということで、助教や講師をしながらさらに大学院の博士課程に行く人もいます
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大学院で博士号を取る
- 博士課程、博士後期課程などと呼ばれています
- 多くは3年間で修了します
- 働きながら大学院で研究をする人は、在学延長の手続きをして5~6年かけて卒業する人もいます
- 延長制度などは大学院によって違います
- 大学4年間+修士課程2年間+博士課程3年間で、大学~大学院まで一気に修了する人もいます
どのタイミングで社会人になるか、いつ社会人と大学院をかけもちするかなどは人によって様々です
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大学で准教授/教授として働く
大学教員になるまでの過程は人それぞれ
大学教員になるためには学位(修士号・博士号)が必要ですが、道が複数あるので、どんな過程をたどるかは人それぞれです。途中で臨床に戻る人もいるし、大学教員でも大学院を併設していない大学で働く場合は、学位が必ずしも必要にならないこともあります。自分のライフスタイルや、将来どんな仕事をしたいかによって、大学院で研究を学ぶか否かは違ってきますので、興味のある大学や大学院をいろいろと調べてみてください。