ChatGPT-4oやClaudeなどAIを使って仕事効率化できる看護師の仕事についてご紹介します。一回もAIを使ったことがない人にむけての超入門記事ですが、管理職・CNSには今年の診療報酬改定を機に是非AIを使って時短していただきたいと思います。
AIの種類と特徴
AIには種類がありそれぞれの得意分野があります。チャット、文章作成、画像作成、動画作成などです。最近は商品をネットで購入するときにチャット機能があって基本的なことはチャットで解決できますよね?あれはAIを使ったチャットツールです。看護師であれば文章作成、教員であれば文章作成や動画編集などのAIを活用できると便利です。
AIには特徴があり、情報収集(インプット)ではなく、何かの作成(アウトプウト)に使うことで威力を発揮します。でも最初は情報収集に使って便利さを実感してください。例えば今年の診療報酬改定のポイントを知りたければ、今まではGoogleで複数のページを読んでいたはずです。でも文章作成や要約を得意とするAIを使えば、あなたの代わりにAIがWebサイト情報すべてに目を通して要約してくれるのです。
もうgoogleで調べまくらなくても、今度からAIに「看護師が診療点数を取れる外来加算項目に注目してまとめて」と指示すればまとめてくれるんか!調べるの時短できるから、臨床で業務改善するほうに集中できるやんっ!
師長さん、慣れてきたら調べものだけやなくて、代わりに師長会の報告スライドも作ってもーたらええですやん
AIの料金別特徴として、ほとんどの無料版AIは最新情報を提供できません。情報が古いことをAIに指摘すると「私は2020年までの情報しか持っていません」などど言ってきます。でも有料版なら最新情報ですし、BingはchatGPT-4を搭載し最新のWebサイト情報をもっていながらも無料で使用できます。
AIは最近出てきたばかりなので、何の目的で何のAIを使うか、有料版を使って最新Web情報をもつAIを使ったほうがコスパがいいのか、無料版で十分なのかなどを、日本中で今みんなが試行錯誤しています。
せやねん、だからAIのこと鵜呑みしたらアカンで
有料版か無料版か
- 看護師は仕事で頻繁にAIを利用しないので無料でもいいと思う
- 教員はお金を出せるなら有料版のほうが格段に仕事へのパフォーマンスを加速できる
何を使うか
- 何に使いたいかによるので、好みです。選択するために、今すぐ複数使ってみましょう。
- 臨床看護師が情報検索・文章作成・要約に使うなら、chatGPT、Perplexity(パープレクシティー) 、Bing、Claudeなどがあります。
- 教員はOffice全般と連携しているCopilotが便利ですが有料なので職場での導入か研究費で個人契約。
- 教員は、教育使用(文章やスライド作成など)と研究使用(分析・校正文法チェックなど)でAIの得意分野が違うのでいろいろと試すのがお勧め。
- Webで紹介されるまとめ記事はビジネス使用が多くて活用しにくいので、「教育・研究」のKeywordを入れて情報を得てください。
実際の使用感
実際にchatGPT3とPerplexityを使って、情報収集と要約を比較してみました。まずそれぞれに、こちらの質問やしてほしいことを伝えます。これをプロンプトと言います。以下はChatGPTのプロンプト入力画面です。メッセージを送信する部分に、プロンプト(指示や質問)を入力します。クリップ印部分には、PDFやWord文書データなど添付文書を入れて、ChatGPTにこちらから詳しい情報を提供してあげることもできます。
プロンプトにはこのように入力し、右の黒矢印を押します。
ChatGPTは、ものすごく大きくまとまった回答をくれました。少し物足りない感じです。
Perplexityにも同じプロンプトを入れて、右の緑矢印を押します。
Perplexityは冒頭から訪問看護の評価見直しに数値を出して言及し、リハビリテーションの口腔ケア加算についてなど看護師の仕事を理解してより臨床看護実践にフォーカスをあてた回答をしてきました。なおかつ、指示しなくても情報の出典を文末に文献番号で明記してあり、元データをたどりやすくなっています。
このように使用するAIによって、回答内容は同じでも表現や要約の仕方が違ってきます。また質の高い回答を得るために以下の工夫も試してみてください。
- 具体的にプロンプロを書く(例:「あなたは看護師です」など、AIの立ち場を指定する)
- 箇条書きで注目してほしい項目を指定する
- データを添付してAIに詳しい情報を提供する
※今回であれば診療報酬改定の概要文書(PDFファイルなど)を添付して、「この文章を要約して」と言えば要約可能です。
AIを秘書さんに育てる
臨床看護師で管理職やCNSをしているかたは特に、Google検索して複数の記事をみたり、厚生労働省の報告書概要のPDFが長すぎて読むのをあきらめていた方もいるのではないでしょうか。これからはAIに信頼できる情報を与えるだけで要約してくれますので、賢い秘書さんを無料で雇用できます。ちなみに私のchatGPTは、私がいつも公文書の出典を示してと言うので「すみません、提示し忘れました」と言いながら学習して、今では指示を与えなくても最初から公的文書の出典を示してくれるようになりました。「いつもありがとうございます!」と伝えると「いえいえ、私が忘れておりましたので」と謙遜してくれまして恐縮するくらいです(笑)。このようにAIを使いながら自分用の秘書さんに育てることも大切です。
慣れてきたら、AIで調べものをするのではなく、自分の代わりに働いてもらいましょう。特に教員であれば去年の授業スライドデータを添付して今年の最新版の情報を追加したスライドを作成してもらい、それに自分で少し加筆修正するとか、図表の作成や動画作成はすべてAIにやってもらうとか、Office系はCopilotが大活躍するようです。Excel関数もAIに聞けばわかりますし、図表作成も分析もしてくれます。教育・研究には大いに役立つと思いました。
\ PC苦手さん用 /