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臨床看護師 

臨床看護師と看護教員との違い

仕事内容や働く場所の雰囲気は想像がつく

 臨床看護師の仕事や職場の雰囲気は、学生時代に実習で経験しているので想像しやすいです。教員・研究職は全くの未経験なので社会人として仕事をすると初めてのことばかりです。学生の時みていた教員の仕事ぶりは、ほんの一部。学生の長期休み中も教員はサラリーマンなので普通に働いてるし、平日の夜間講義や土日祝日出勤、家で持ち帰りの仕事をする人もたくさんいますよ~。


若くても高給な職場がある

 臨床看護師は年齢が若くても給料が高い職場があります。教員・研究職は経験年数に応じたほぼ年功序列な給料体系が多いので、20代で高給取りというのは現実的ではありません。


休みやすく異動できる職場がある

 臨床看護師は、組織の規模が大きくて働く部署の人数が多い場合は、病気や家庭の事情で休んでも交代要員がいるので心理的には比較的楽かもしれません。一方、クリニックや少人数の訪問看護ステーションなど働くユニットの看護師数が少ない場合、急に休むと交代要員がおらず周囲の負担が大きくなるので心理的にプレッシャーになりやすい。でも、「お互いさま文化」がある職場なら、過剰な心配は不要なので、人間関係って大切ですね。
 仕事内容が合わなかったり、人間関係が合わないときに、職場の規模が大きければ異動することができ、同じ組織内で働き続けられるので退職金の該当年数もそのまま継続できます。規模が小さいと難しいですが。

教員・研究職の職場はユニットが小さめ

 学校や研究所の規模によりさまざまですが、たいていの場合、働くチームの数は少人数です。例えば大学の基礎看護学の教員は5人、小児看護学の教員は3人など、働くユニットが小さいです。看護師は1病棟に20人くらいいても、教員・研究職は1つの働くチームが少人数なので、この場合、前述した臨床看護師のメリットは味わえませんね。専門分野が違うと異動も難しいですし、教員は専門分野と職位別に配置人数が決まっているので、その職位に欠員がない限り異動も難しいのが現実です。例えば、急性期看護の助教から小児の助教に異動したくても、専門分野も違うし、小児の助教枠が空いていないと異動できません。

転職前に知っておこう!将来の看護師不足と職場の状況

厚労省や日本看護協会が今後の見通しを出しています。
自分のライフスタイルに合わせて、将来どこでどんな風に働くか戦略的にキャリアデザインしよう!

免許取得者状況(2021年12月末時点)厚生労働省「保健師助産師看護師法の運営状況(2022年版)」

合計: 1,968,960人(男性: 160,509人 女性: 1,808,451人)
看護師免許取得者数の累計は1,771,256人

実際の就業者数(2022年時点)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

看護師就業者数は1,311,687人で、男性が112,164人(8.6%)、女性が1,199,523人(91.4%)です。

就業場所別 就業人数(2022年時点)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

就業場所看護師数割合
病院888,85867.8%
診療所179,24113.7%
助産所2190.0%
訪問看護ステーション70,9755.4%
介護保険施設等101,1617.7%
社会福祉施設22,8251.7%
保健所3,0240.2%
都道府県1,3910.1%
市区町村7,9620.6%
事業所5,9040.5%
看護師等学校養成所又は研究機関16,7841.3%
その他13,3431.0%

年代別退職理由 厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

みんな歳を取りますから、自分もあと数年で違うお年頃かも。離職理由も違ってくる可能性があります。

全体

  • 人間関係: 30%
  • 仕事内容: 25%
  • 給与: 20%
  • 勤務時間: 15%
  • その他: 10%

20代

  • 人間関係: 35%
  • 仕事内容: 25%
  • 給与: 15%
  • 勤務時間: 15%
  • その他: 10%

30代

  • 人間関係: 30%
  • 仕事内容: 30%
  • 給与: 20%
  • 勤務時間: 10%
  • その他: 10%

40代

  • 人間関係: 25%
  • 仕事内容: 25%
  • 給与: 25%
  • 勤務時間: 15%
  • その他: 10%

50代

  • 人間関係: 20%
  • 仕事内容: 20%
  • 給与: 30%
  • 勤務時間: 20%
  • その他: 10%

 

働く看護師が増えている職場TOP5(2020年時点)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

  1. 訪問看護ステーション: 2002年の2.4万人から2020年の6.8万人への増加
  2. 介護保険施設等: 2002年の6.8万人から2020年の17.3万人への増加
  3. 社会福祉施設
  4. 診療所
  5. 病院​​.

看護師のマンパワーが増加する職場TOP3(2025~2040年)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

  1. 訪問看護
  2. 介護分野
  3. 病院及び診療所​​.

看護師が不足する都道府県TOP10(2025年推計)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

都道府県
東京
神奈川
埼玉
千葉
大阪
兵庫
京都
愛知
福岡
広島
​​.

看護師が不足する領域TOP10(2025年推計)厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

領域
病院及び有床診療所
精神病床
無床診療所
訪問看護事業所
介護保険サービス等
保健所
助産所
社会福祉施設
事業所
学校養成所・研究機関

求人が多い職場TOP5 厚生労働省 「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

1.訪問看護ステーション
2.病院(20~199床)
3.病院(200~499床)
4.介護老人福祉施設(特養)
5.ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム

多様な働きかた

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国が考えている取り組み

育児支援に関する課題TOP3

  1. 育児休業制度の利用促進
  2. 育児休業後の復職支援
  3. 職場内保育施設の整備​​.

介護休業支援に関する課題TOP3

  1. 介護休業制度の普及と利用促進
  2. 介護休業後の職場復帰支援
  3. 介護と仕事の両立支援​​.

看護師の職業継続に関する課題の概要

  1. 職場環境の改善: 人間関係や労働条件の改善
  2. 給与・待遇の向上: 給与や昇進制度の見直し
  3. キャリア支援: 継続教育やスキルアップの機会提供
  4. ワークライフバランス: 育児・介護支援制度の充実
  5. メンタルヘルスケア: ストレス管理や心理サポートの強化​​.